今回は、お客さんのお宅や会社にお邪魔した際に注意しなければならない、大切な基本について、お話さていただきます。
これをしっかり頭に置いていないと、あなたの印象が悪くなってしまいますので、ご注意ください。
もしかしたら、あなたもこの様なことをしてしまったことはありませんか?
お客さんのお宅で、
「すみません、トイレをお借りしてもよろしいでしょうか?」
これ、具合が悪いなど、非常事態の場合は仕方ないにしても、基本的にはアウトです。
営業さんの中には、これを別に悪いとも失礼とも思っていない方がおります。
ちょっと恥ずかしい位の気持ちなんですね(笑)
実はお客さんは、他人にトイレをお貸しすることに抵抗があります。
毎日ピカピカに掃除しているお宅ならば良いかも知れませんが、そうとは限りません。
見られないで済むならば、見られたくないのです。
また、誰かにトイレを貸すこと自体が嫌だという方も多いものです。
ですから、お客さんのお宅では、トイレを借りてはいけません。
そもそも、基本的な部分で間違っている方も多いのです。
それは、
「営業はお客さんに招かれたお客様ではない」
ということです。
お客さんのお友達ならば、ここまで気を遣わなくても良いでしょう。
「お茶でも飲みに来てよ」何て友達として呼ばれたのならば、トイレを借りても良いでしょう。
しかし、我々営業は、お客さんのお友達でも、お客様でもないのです。
そう考えれば、トイレを借りることが失礼だと思うはずです。
他にも、お客さんのお宅の駐車スペースに車を停めることも失礼だと思えますし、ごみを出してしまうのも失礼だと思えるでしょう。
例えば、コーヒーと一緒に出していただいたシュガースティックの空き袋や、お客さんの印鑑に付いた朱肉を拭いティッシュ、などなど。
これらは、営業側が持ち帰るべきゴミです。
ですから、ごみはまとめて、最後に持ち帰ります。
その様なことを見ているお客さんは、「ごみは置いて行ってください」「そんなに気を遣わなくても結構ですよ」なんて笑いながら仰るでしょう。
しかし、実際にごみをそのまま置いて行かれるのと、この様な気遣いを見ていただくのでは、受ける印象が全く変わって来ます。
営業は、
「そんなに気を遣わなくても良いのに」「なんて気の付く人なんだろう」「やはり気遣いが違うね」「本当にまじめで誠実な人だな」
この様に言っていただける様に、常に意識しておくべきです。
今朝の記事でもお話しさせていただきましたが、売れる営業さんは、一つ上の気遣いが出来ています。
大切なことですからもう一度。
営業はお客さんの「お客様」ではありません。
信頼感と好感を持っていただける「営業」を常に意識して下さい。
また、お客様ではありませんが、場合によってはお茶菓子を勧められたりして、いただくこともあるでしょう。